『"What's up?"って言われたら何て言ったらいいんですか?』 って聞かれたことはありませんか。
いつもその答えで、「How are you?と同じ」とか「"What's up"で返しても良い」とか色々聞くのですが、やっぱり例がないと、そう簡単に覚えてしまうのは危ないかなと感じます。 そういうわけでいくつか例を挙げてみます。
<例1>友人同士がばったり(男性でも女性でもあり得ます)...
A: Hey! What's up?
B: Not much.
<例2>友人A(男性/女性どっちでも)が友人C(男性)を友人B(男性)に紹介
A: Hey! This is C.
B: Hey, what's up?
C: What's up?
<例3>Bが同僚A(または上司A)に呼ばれる(男女兼)
A: B? Could you come here for a sec (second)?
B: Sure. What's up?
<例4>Aが同僚達(B~D)が何かについて話しているらしいのを見つけて
A: Hey. ...What's up?
B: Yeah. We've just heard that .....
おおまかに分けると...
<例1>と<例2>が「あいさつ」として使われる"What's up?"で、<例3>と<例4>が「どうしたの?」的な"What's up?"となる。
細かく見ていくと...
<例1>は簡単に言えば"How are things?"と同じ。でももともとの意味としては何がUpなのか、何かあるのか、どうしているのか、=日本語の「どうしてる?元気?」みたいなものである。だから"Not much."(別にこれと言った大きいことはないけどまぁ普通だよ)と答えたくなるのだ。
<例2>はどうなのかと言うと、これがいわゆる『"What's up?"は"What's up?"で返してもいいんだよ』にあたる"What's up?"で、つまりは"Hey/Hi"と同じ意味だから同じ言葉で返すことができるわけなのだが、これに関しては男性に比べて女性が使う率はぐんと減る。
<例3>はまず、AがBに「ちょっと来てくれるかな?」と聞く。日本語でもありがちなリアクションだろうが、「はい」...と言った後で、「どうしたんですか?」と聞くパターンだ。
<例1>で書いた、もともとの"What's up"の意味(『何がUpなの?』)が生きている。...と言えるかな。
<例4>はそういう意味では<例3>と同じで、何か言いたそうにしている人に向かっても使える"What's up?"だ。
こうして見てみると、やっぱり「How are you?と同じ」とか「"What's up"で返しても良い」と簡単に覚えていると、どうしても状況に合わない場面に遭遇するかもしれない。 せめて「"What's happening?/What's going on?"と同じ」としておいた方がいいかもしれない。
実際に上の例でも"What's up"と"What's happening?/What's going on?"は全部入れ替え可能なことに気づく。