この前のレッスンでたまたまair conditionerが出てきたので、それについてひとつ。
ずばり日本語で言う「エアコン」のもとになっているエアーコンディショナー - air conditionerです。
室内のair(空気)をcondition(調和/調節)する機械です。
conditionすると書いたからには、実はこの単語は動詞でもある、ということです。
Things that condition happiness 幸福の決め手となるもの
The two things condition each other. 互いに依存する
…などの使い方もありますが、多くは次のように受身形で使われます。
The rats had been conditioned to ring a bell when they wanted food.
Gender roles are often conditioned by cultural factors.
普通、語尾に-ionとつくものには名詞が多い中、面白い単語だと思います。
さて、話をエアコンに戻しましょう。
アメリカではair-conなどと縮めることはせず、頭文字を取って"AC"と言います。
ただし日本ではエアコンというと暖房も含むのに対し、アメリカで"AC"と言えば、普通は冷房のみのことを指します。
さきに書いた、air(空気)をcondition(調和/調節)するということが、空気の湿気を取り除いてdryにする→室温を冷やすことだからなのと、アメリカの冷暖房システムが日本とは違うからなのだろうと思います。
アメリカでよくある冷房システムがcentral air (conditioning)と呼ばれているもので、簡単に言えば建物のダクトを通して一棟丸ごと冷やすシステムです。
この場合、冷房だけでなく、暖房や換気にも使えますが、やはり"AC"と言えば冷房のこと、暖房使用時にはcentral heatingと言われます。
もう一つが古いアパートなど、もともとcentral airが通ってない建物で、部屋ごとにつけるユニットタイプ(AC unit)の冷房システムです。
こちらは日本で言うエアコンの感覚に近いと思います。
壁についているものや、窓に後から取り付けるものもあります。 (最近はこの窓に取り付けるタイプが日本でも売られているみたいです。)
ただしこのタイプには暖房機能がありません。
なので普通、"AC"をつける、と言った場合には必ず冷房のことなのです。
現在、私はアメリカ人の夫と日本で暮らしていますが、"AC"=エアコンと思っていても、やはり2人の間では、同じ機械なのに、夏は"AC"、冬は"heater"と呼んでいます。
central air | 窓に取り付けるタイプ |